『これは映画ではない』ニュースブログ

反体制活動により「20年間の映画製作禁止」となった映画監督、ジャファール・パナヒ。「映画」をつくったら即刻逮捕。だから、「これは映画ではない」。9月22(土)より、シアター・イメージフォーラムにて独占ロードショー!

軟禁中の名匠が危険を顧みず世界へ送り届けた“作品”が訴えるものとは_MOVIE collection

デビュー作『白い風船』(95年)でカンヌ、『チャドルと生きる』(00年)でヴェネチア、『オフサイド・ガールズ』(06年)でベルリン、と世界三大映画祭で受賞経験を持つイランの名匠、ジャファール・パナヒ監督は2010年から自宅軟禁状態になり、20年間の映画製作禁止を言い渡されている。現政権への反対派を支持する活動を理由とするものだ。本作は、マスコミとの接触も禁じられたパナヒが自分の置かれたありのままの現状を活かして作った“映画ではない”作品ということになる。

9月22日

 

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自宅軟禁をも映像化する反骨心_サンケイエクスプレス

イランを代表するジャファール・パナヒ監督(52)のドキュメンタリー「これは映画ではない」は、2011年3月に友人のモジタバ・ミルタマスブ監督の協力を得て、自宅軟禁中の生活の実態を撮影した作品だ。歯に衣着せない自身の反体制的な言動から当局にいつ逮捕されてもおかしくないパナヒ監督は現状を踏まえ、「何もやることはないが、とにかくカメラを回すことが大事」との思いを作中でにじませている。自宅軟禁の実情を描いた作品は珍しく、緊張感とユーモアにあふれた作風は世界の映画ファンの関心を呼んだ。転んでもただでは起きない反骨心が力強く伝わってくる。

9月21日

 

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シネマの週末・トピックス:これは映画ではない _毎日新聞

「オフサイド・ガールズ」などで数多くの映画賞に輝きながらも、反体制的活動をしたとして懲役6年、映画製作禁止20年ほかの信じがたい刑を宣告されたイランのジャファール・パナヒ監督。彼が自宅軟禁中の2011年3月に撮影し、USBメモリーで海外に持ち出した作品である。

 弁護士との電話で裁判の状況について話し込んでいたパナヒが、ある脚本をカメラの前で読み始める。映画製作は禁止だが、これなら違反にならないだろうと。記録映画とフィクションの境界が曖昧な映像世界に錯綜(さくそう)する過酷な現実とユーモア。終盤には映画的としかいいようのない意外なスリルが待ち受け、苦境を逆手に取ったパナヒの才気と気骨に驚かされる。

9月21日

 

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「これは映画ではない」(イラン)…「製作禁止」監督の焦燥_読売新聞

妙な題名にはわけがある。作者は映画を撮ることを禁じられた映画監督。映画であって、映画ではない。

その監督、ジャファール・パナヒ=写真=は、「チャドルと生きる」などで知られるイランの名匠。2010年3月、映画の製作準備中に警察に拘束され、同年12月には、イラン革命裁判所から反体制的な活動を行った罪で、禁錮6年の判決と、映画製作や出国を20年間禁じる処分が下された。

9月21日

 

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プロテストは日々の生活がパワー_クリスチャン新聞

時の政権と思想信条を表現する自由とは時折り、激しくぶつかり合う。当然、権力を行使する側の政治力に、表現する側は常に痛めつけられるところから始まる。

 

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コメントをいただきました!

『これは映画ではない』今週末からのシアター・イメージフォーラムでの公開を前に、本作への応援コメントが届きましたのでご紹介します。

                         (順不同・敬称略)

 会田誠(現代美術家)

スゲー。途中で監督が言っていた"本当の映画"に、ラスト、ちゃんとなってる。思わず「神 !」と叫んでしまった。

 

柳幸典(芸術家)

題名とは逆説的に『映画』という創作の本質を見事に教えてくれている希有な映像作品である。

 

南條史生(森美術館館長)

検閲によって発言を奪われる。その状況の中で監督でいつづけることの切実さ。監督の語り自体が映画になるとは驚きだ!

 

松江哲明(ドキュメンタリー監督)

驚いた。撮れないモノを撮ってしまった以上、これは「映画」だ。

 

想田和弘(映画作家)

20年間の映画制作禁止処分もなんのその、軟禁された自宅から一歩も出ずにビデオカメラ1台+iPhoneだけで傑作を撮ってしまうこの才能、胆力、実行力。パナヒ監督に脱帽する一方で、政治的混迷期に入った日本の表現者にとっても、彼の受難は全く人ごとではないと戦慄せざるを得なかった。すべての表現者たちよ、この映画、いや、作品を見よ。私たちの自由は、私たち自身で守らねばならないのだ。

 

ピーター・バラカン

タイトル通りのちょっと妙な作品ですが、表現者に対する検閲が厳しい国でこんなことでもしないと言いたいことが言えないわけです。3.11直後の日本のメディアを考えると他人ごとではないと思います。

 

都内ミニシアターでは、このコメントと、トークショーのご案内を盛り込んだコメントチラシも配布中です。ぜひお手にとってご覧ください。

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『これは映画ではない』 パナヒ監督の反骨精神に惚れ惚れ_47NEWS花まるシネマ

本作のジャファール・パナヒ監督は、2010年12月に「イラン国家の安全を脅かした罪」により6年間の懲役と20年間の映画製作禁止という判決を受けた。だが、軟禁生活をセルフドキュメンタリーにし、画像をUSBファイルに記録。それを知人がお菓子箱の中に隠して昨年のカンヌ国際映画祭へ出品したのだ。だからこれは、対外的に「映画ではない」。

2012年09月18日

 

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映画なのに映画じゃない!?軟禁中のイランの名匠がスパイ映画さながらに世界へ発信した作品とは_MovieWalker

 体制に異を唱える国民に対し、激しい人権弾圧を行うことが問題となっているイラン政府。そんなイラン政府によって映画製作禁止の処分を受けていた映画監督が、それでも自らの新作を強引に海外公開してしまったことが大きな話題を呼んでいる。その新作こそが、9月22日(土)より公開されるドキュメンタリー『これは映画ではない』だ。

2012年9月18日

 

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批評精神と熱血のエンタテインメント精神がしたたかに息づいている快作_映画.com

「こんなの映画じゃない」とスクリーンに向かって苦虫を噛む。そんな情ない観客体験に事欠かない今日この頃、「映画ではない」とわざわざ謳うタイトルの挑発の意志もスリリングなイランの監督ジャファル・パナヒの一作には皮肉にも、否定しても否定しても頭をもたげてきてしまう「映画」が満ち満ちている。

2012年9月18日

 

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スペシャルトークショー@シアター・イメージフォーラム決定!!

いよいよ来週末9/22(土)より『これは映画ではない』の公開が、渋谷・シアター・イメージフォーラムにてはじまります。

 

上映期間中のスペシャルトークショーの開催も決定しました。

①9/22(土)16:30〜  DEEP INSIDE IRANIAN FILM  

 篠崎誠さん(映画監督)×市山尚三さん東京フィルメックス・ブログラムディレクター)

*15:00の回および17:00の回の来場者がご入場いただけます。

②10/2(火)19:00の回 THIS IS NOT A DOCUMENTARY?

 想田和弘さん(映画作家)

 

今後、トークショーが追加になる可能性もあります。決まり次第お知らせします。

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1回目は9/22初日です。みなさまのご来場をお待ちしております!!