シネマに包まれて-2011年カンヌ国際映画祭報告-感服するパナヒ監督の作家魂
今年から、映画祭が1つの国を選んで、その国の映画を紹介する企画が始まり、最初の招待国にエジプトが選ばれました。これは今年の1月に民衆の抗議活動がムバラク大統領を辞任に追い込み、独裁体制を倒したことを受けてのことで、前のレポートでお伝えした"チュニジアへのオマージュ"も、同じ意図で企画されたものです。
去年のレポートでもお伝えした通り、去年のカンヌは、イラン当局に突然逮捕・拘束されたジャファール・パナヒを助けるため、映画祭が彼を審査員に選び、結果として彼の不在が強調されて、表現の自由を奪われたイランの映画人の問題を世界にアピールした年でした。
その後、各国の映画祭や映画人が連帯して働きかけた結果、パナヒは、今は拘束を解かれて自宅軟禁状態にあります。そのパナヒがドキュメンタリー作家のモジタバ・ミルタマスブと共同で作った『これは映画ではない』が特別上映されました
2011/05/23
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